アロマテラピー検定・資格の認定、学術調査研究の実施
「みどり香るまち」通信 vol.11
平成20年度 環境大臣賞
企画者:鹿児島県南種子町
企画場所:鹿児島県南種子町
タカクマムラサキの花と苗 (写真提供:(独)医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター種子島研究部)
種子島は古くは鉄砲伝来、現在では独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙セ ンターで知られています。南種子町はその種子島 の最南端に位置し、絶滅危惧種であるタカクマムラサキが自生する数少ない地のひとつです。その保護・増殖を目指した企画が評価され、受賞されました。
宇宙ヶ丘公園に植樹 (写真提供:南種子町役場)
企画に協力する独立行政法人医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター種子島研究部の飯田修さんは、地元でも、今回の受賞を機に、タカクマムラサキの存在を知った方が多いとおっしゃいます。「自然のものを守っていくためには、それなりの努力が必要です。特にタカクマムラサキについては、自生地の生育環境の維持が難しい状況なので、周辺の草刈りや枝払いなど、人の手をかけ保護し、増やしていきたいと思っています。今回の企画は受賞で終わりではなく、ここからがスタートです」。 絶滅危惧種だけあって、研究センターでも手持ちの苗はなく、企画を実現するにあたり、まずは苗を増やすことから始まりました。植樹式では一部のみが植樹され、残りの苗は、今はまだ小さく、研究センターで大切に育てられており、活着できる大きさになってから植樹される予定です。
タカクマムラサキには、1,8-シネオールやリナロールなどが含まれていて、清涼感のあるフルーツ香が特徴です。南種子町役場の河口恵一朗さんは、「“香り”に目を向けたら、地域活性化のヒントがたくさんありました。タカクマムラサキをはじめ、種子島にはポンカンなどの柑橘類、フリージアの花など、香りを楽しむことのできる植物がたくさんあります。精油や石けんなど、香りを楽しみながら地域が元気になるような特産品をつくりたいと考えています」とおっしゃっています。
南種子町発の新しい香りを楽しむことができる日も近いかもしれません。
きれいな海と自然、そして新しい香りを楽しむ、 そんな種子島に行ってみたくなりました。(事務局)
アクセス
宇宙ヶ丘公園:種子島交通バスいわさきホテル行き「上中」下車、車で5 分。種子島空港から車で25 分。
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