アロマテラピー検定・資格の認定、学術調査研究の実施
「みどり香るまち」通信 vol.3
平成18年度 入賞
企画者:兵庫県芦屋市
企画場所:兵庫県芦屋市
春に先駆けてジンチョウゲが赤いつぼみを見せ始めました 写真提供:芦屋市(3点とも)
芦屋市の大桝公園は、平成7年の阪神・淡路大震災により倒壊した芦屋中央地区の区画整理により整備された公園です。災害時の住民の避難地の役割をもち、ビオトープも配置されています。盆踊りや秋まつりといった季節の行事や防災訓練が実施され、多くの方が集う公園です。そこに、ロウバイ、ジンチョウゲといった香りのする樹木を植樹することで、“香りの公園”としてより一層地域の方に親しまれる公園を目指すという点が評価され、入賞されました。
昨年2月末に行われた植樹式には、大桝町自治会の方をはじめ地域の方約60名が参加されました。植樹した樹木は、無事成長し、1月下旬からロウバイの黄色い花が咲き、あたりに甘い香りが漂ったそうです。2月には、ジンチョウゲもつぼみをつけ、春の訪れを告げました。
大桝町自治会長の北村佳子さんは、「コンテストの副賞としていただいた樹木なので、大切に守っていきたい、枯らしたくないという思いで、毎日、近所の方と一緒にお世話をしています」とおっしゃられていました。夏は、朝と夕方、1日2回、長いホースを使い1時間くらいかけて水遣りをするそうです。植物の手入れをしていると、犬の散歩をする方や子どもたちからも声をかけられ、地域住民の交流も深まっているようです。
鮮やかな黄色の花をほころばせるロウバイ。公園を訪れる方の目を楽しませています
企画に関わった芦屋市都市環境部公園緑地課の林茂晴さんは、「昨年2月、地域の皆さまと植樹した“かおりの樹木”が、植樹から1年を過ぎ、早くも花を咲かせ始めました。この企画に賛同をしていただいた地域の皆さまのお世話により、昨年の猛暑にも負けず成長をしています。これからもそれぞれの“かおりの樹木”たちが大きく育って、この公園からの“かおり”を楽しんでいただければと考えています」とおっしゃられていました。
お話を伺った自治会長の北村さんは、昭和23年から、公園のある大桝町に住まわれ、戦後の復興を経て、阪神・淡路大震災を経験されました。現在、古くからの住人は少なくなり、震災前の街の様子を知る方もわずかになったそうです。そのような中、大桝公園に咲く四季折々の花の香りや美しさによって、ひとびとが安らぎを感じ、心が触れ合い、“やさしいまちづくり”につながっていくことを願っています。 (事務局)
芦屋市は平成16年、世界中のひとびとが一度は訪れてみたいと思うまちを目指し、「芦屋庭園都市宣言」を行いました。平成18年からオープンガーデンも開催しています。「オープンガーデン2008」は4月19日(土)〜4月29日(火)です。ぜひ足を運んでください。
アクセス
大桝公園:JR・阪神芦屋駅から徒歩5分
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