アロマテラピー検定・資格の認定、学術調査研究の実施

イベントレポート

2017/04/28

第19回会員のつどい アロマフェスタ2017<動画あり>

■東京

開催日:2017年2月26日(日) 会場:東京国際フォーラム  ホールE(東京都千代田区)

参加者数:セミナー 805名 セール1,154名 / AEAJ会員協力スタッフ:27名

AEAJ法人正会員出店:52社

 

■大阪

開催日:2017年3月20日(月・祝) 会場:大阪国際会議場 イベントホール(大阪府大阪市)

参加者数:セミナー 427名 セール593名 / AEAJ会員協力スタッフ:22名

AEAJ法人正会員出店:34社

 19回目を迎えた会員のつどい アロマフェスタ。今回は人気サロンを主宰しているアロマセラピストのマミレヴィ氏と、世界的にも著名な調香師の佐野孝太氏をお招きし、それぞれの専門的立場でご講演いただきました。

 セミナーのほか、毎年大好評の会員感謝セールも開催。会場ではAEAJ会員の方にご協力いただき、アロマハンドトリートメント体験も実施しました。なお、アロマハンドトリートメントの体験料総額35,618円は、日本赤十字社「平成28年熊本地震災害義援金」に寄付させていただきました。ご賛同くださいました皆さま、誠にありがとうございました。

※本イベントのセール会場の様子は、YOUTUBEにて公開

 

【セミナー1】「アロマのちからできれいになる! マミレヴィのセルフメンテナンス」

講師:マミレヴィ氏(アロマセラピスト。「マミーズタッチ」「エステ・ド・クラッテ」主宰)


 高校卒業後、1986年に単身イギリスの美容学校に留学。そこでアロマテラピーと出合い、一生の仕事にすることを決意。帰国後は育児のかたわら、アロマテラピー、リフレクソロジー、リンパドレナージュを融合させたオリジナルメソッドのサロンをオープンし、たちまち人気店に。本の出版、スクールの経営、オリジナルブランドの開発など、どんどん事業は広がりましたが、多忙を極めたため、体調をくずしてダウン。手術をすすめられるほど健康をそこね、無理をしてはいけないと気づき、療養のため渡仏。その帰国後、2つのサロン以外はスタッフに任せて、ご息女と穏やかに暮らすスタイルに切り替えたそうです。50代になられた今は、「アロマテラピーのプロを養成する学校を作って、自分にできるのかと悩む人の背中を押してあげたい」という新たな夢を抱いているとのこと。

 「やりたいと思ったことは、口に出すことで実現の方向に向かうのです」と熱く語る姿に、参加者は大いに勇気づけられていました。

 また、ご自身の体験から「お客さまに信頼される魅力的なアロマセラピストであるために、自分自身のメンテナンスは不可欠」とアドバイス。セルフフェイシャルトリートメントや、身体が楽になるリフレクソロジーを実演してくださり、参加者も一緒に行いました。どれも入浴中などに手軽にできるものですが、頭も身体も驚くほど軽くなりそうだと、参加者も興味深々でした。

 

【セミナー2】「香りの設計図を描く~調香を暮らしに取り入れるヒント~」

講師:佐野 孝太氏(曽田香料株式会社。フレグランス事業部門常任理事、シニアパフューマー)

 

 本講演では、佐野さんが作成した香りの処方例を紐解きながら、精油のブレンドをより楽しむヒントについてお話しくださいました。

 アロマテラピーでは精油を使いますが、佐野さんたち調香師は天然香料、合成香料、さらにこの2つを組み合わせて作られた調合香料を使います。本講演で紹介されたフレグランス用の処方例は、12種類の天然香料、15種類の合成香料、4種類の調合香料を配合。天然香料の配合量はどれもごく少量ですが、精油を加えることで、香りに命が吹き込まれるような効果が得られるそうです。調香するときは、シトラスやグリーンなど香りの系統ごとに並べていくので、「精油のブレンドでも、系統ごとの香りのバランスと、系統の中での精油ごとの香りのバランスを考えましょう」との指南が。さらに、「香りは時間の経過によって変化するので、香りのバランスの変化を考えながらブレンドすることも大切」とのことでした。

 最後には、「調香師が処方する香りは不特定多数の人を対象とするので、さまざまなハードルをクリアする必要がありますが、パーソナルな目的で行う場合の精油ブレンドは、自由な発想でトライしてみてください。失敗することも無駄ではありませんよ」と、ブレンドへの挑戦を促してくれました。

 香りのプロのお話を聞きもらすまいと、熱心にメモを取る参加者が多くいらっしゃいました。