アロマテラピー検定・資格の認定、学術調査研究の実施
2016/09/29
大阪:2016 年8月27 日(土) 大阪国際会議場/大阪府大阪市
東京:2016 年9月10 日(日) よみうりホール/東京都千代田区
23回目を迎えた今回の専門セミナーでは、アロマトリートメントが心や身体にどのような作用を及ぼすのか、研究者や医師の知見から紹介する内容が発表されました。またアロマテラピー研究のパネル展示やイメージフレグランスコンテストの入賞作品の展示なども行われ、多くの方々にお越しいただきました。
※セミナーの内容は、AEAJ動画配信サービス「アロマチャンネル(会員専用ページ内)」にて12月下旬公開予定。
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セミナー①
タイトル:「触れる」ことの意味を探る~人体に備わる神秘の機能~
講師:桜美林大学 リベラルアーツ学群
教授 山口 創氏
痛みのあるところを人になでてもらうと痛みが和らぐのは、誰もが経験のあることと思います。これには3つの違ったメカニズムが働いています。1つめは触覚刺激です。2つめは「ゲートコントロール理論」という神経系のメカニズムです。そして3つめは脳内ホルモンとしてのオキシトシンの作用です。オキシトシンには痛みを抑制する信号の働きを強くする働きがあるのですが、痛い部位を人になでてもらうとオキシトシンが分泌されます。このような3つのメカニズムによって、痛みが軽くなるとされます。
オキシトシンの分泌を促すのに適した方法はスキンシップです。そこで、トリートメントをする人とされる人から施術前後に採血し、オキシトシンの分泌量を測ってみました。スキンシップですので、もちろん施術される人のオキシトシンも上がっていたのですが、施術者のほうが上がり方が顕著で意外でした。施術者は施術される人を思いやったり、共感する心を持ったりすることで、よりオキシトシンの分泌を促したのだと考えられます。
さらには、トリートメントは受ける回数が増えるほど痛みが減るという実験結果もあります。トリートメントを定期的に受けることによりオキシトシン濃度が高くなり、痛みを感じにくくなるためと考えられます。
セミナー②
タイトル:臨床現場におけるアロマトリートメントの効果
講師:産婦人科医師、大門医院副院長
大門 美智子氏
現在、自院でアロマテラピー外来や医療併設の高齢者施設でアロマテラピーを取り入れています。その中で私が一番感じているのは、アロマトリートメントは、よい関係を築くことに有効だということです。診察ではなかなか話していただけないようなことも、施術したアロマテラピストはいとも簡単に聞き出してきます。
また経験上、特にリハビリ分野でのアロマトリートメントは、非常に効果があると考えています。70歳代で下肢に麻痺があり、杖をついて通院してくる方の例です。リハビリの前に上肢、背中、下肢に20分間トリートメントを行うと、「アロマトリートメントをしてもらったあとは気持ちがよくて、いつもよりたくさん動ける。歩行練習の前に行うと脚がほかほかと温まり、軽くなるから、リハビリが行いやすい」とおっしゃいます。
アロマトリートメントの効果については、精油成分の効果なのか、トリートメントの効果なのか、議論が分かれるところだと思います。しかし、精油の科学的作用にトリートメントの心地よさ、さらにセラピストさんとの心地よい会話。それらがミックスされることで相乗効果を得られ、クライアントさんによい結果がもたらされるのだと考えています
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パネル展示では、オレンジ・スイートやイランイラン、 イメージフレグランスコンテストの展示は環境大臣賞を
ティートリーなどの学術情報が発表されました。 はじめ、各受賞作品が展示されました。
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