アロマテラピー検定・資格の認定、学術調査研究の実施
2016/08/05
日時:2016 年6月25 日(土)13:00~15:40
場所:TKPガーデンシティ仙台/宮城県仙台市
参加者:134名
会員協力(ハンドトリートメントコーナー):8名
セミナー1では「もっと知りたいアロマテラピーのエビデンス」と題し、AEAJ常任理事、AEAJ学術・精油委員会委員長、博士(農学)、薬剤師の熊谷千津氏に講演いただきました。
熊谷氏がアロマテラピーに出会ったのは、1990年代にイギリスへ留学したことがきっかけでした。帰国後、ホスピスなどでアロマセラピストとして活動する中で、医療従事者にアロマテラピーの良さを理解してもらうためにはエビデンスが重要である、ということに気付いたそう。エビデンスとは「根拠」「証拠」、つまり、科学的データを指します。エビデンスを示すために行われた実験は通常学術論文で発表がされますが、たくさんの専門用語が並び敷居の高さを感じる方も少なくありません。そこでこのセミナーでは、AEAJ発行の『アロマテラピー学雑誌』に投稿された学術論文を例にとり、要点となるエビデンスを読み解くためのポイントをわかりやすく紹介いただきました。
また、ティートリーのニキビに対する研究や、オレンジとペパーミントを使った、小学生の集中力に関する研究なども紹介。今日学んだ知識を活かして、今後、『アロマテラピー学雑誌』などの情報もどんどん活用していただけると嬉しいです、と締めくくりました。
■参加者の声
・今まであまり読んでこなかった学術データに興味がわきました。
・今後は、認定スクールで生徒さん達に信頼を得るための資料として、学術データをもっと活用したいと思います。
・AEAJの学雑誌は届いていたけど読むことがなかったのですが、読み方を知り、もったいない事をしていたと思いました。
・論文を書くときのポイントがわかりました。
講師の熊谷千津先生
全会場共通テーマで行っている、セミナー2の「調香(ブレンド)の方法と実体験~香りのブレンド、無限の可能性~」。仙台会場の担当は元資生堂チーフパフューマーの寺嶋有史先生です。
調香の歴史の話では、ブレンドの原点とされるキフィや、アルコールの発明など、現代の香水作りに欠かせない歴史上の出来事をわかりやすく解説していただきました。また、合成香料と天然香料との違いとして、参加者席に3種の合成香料のムエットが配られ、それぞれの香りの解説をしていただきました。現在、これら数多くの合成香料や天然香料の組み合わせにより、世界では毎年600近くの香水やオーデコロンが誕生しているそうです。
香りの構成や表現方法、調香するうえでのポイントなどの講義の後はいよいよ香水作りの実習です。精油は、12種類の中から選ぶことが出来ます。実習の時間になると、参加者の方は皆、真剣そのものです。ブレンドは初めてという方も多く、イメージ通りの香りになった人もそうでなかった人も、あらためて香りと向き合った貴重な体験となったようです。
講師の寺嶋有史先生
イメージを描きながら精油を組み合わせていきます。
仙台会場にご参加いただいた皆さま、また、ハンドトリートメントコーナーにご協力いただいたAEAJ認定アロマセラピストの皆さま、本当にありがとうございました。
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