アロマテラピー検定・資格の認定、学術調査研究の実施
AEAJでは、会員1,711人を対象に「精油の安全性に関するアンケート調査」を実施しました。
調査期間 2019年6月25日〜8月1日
調査方法 インターネット調査
調査対象 AEAJ会員(個人・登録・法人)
回答数 1,711
精油を「芳香浴法」で楽しんでいる人が89.2%と最も多く、次いで「トリートメント法」(57.6%)「沐浴法」(31.4%)の順でした。
保有資格別に見ると、「アロマテラピーインストラクター」「アロマセラピスト」「アロマブレンドデザイナー」「アロマハンドセラピスト」「ナチュラルビューティスタイリスト検定 」は「トリートメント法」が高く、 「AEAJ資格は持っていない」人は「芳香浴法」(66.7%)が低く「吸入法」(40.0%)が有資格者よりも高い結果に。
芳香浴法でよく使用されている精油は、ラベンダー、スイートオレンジ、ゼラニウム、ペパーミント、ユーカリの順でした。
芳香浴を行う頻度は「ほぼ毎日」が35.3%と最も多く、次いで「2、3日に一度程度」(24.0%)、「週に一度程度」(15.5%)の順でした。
保有資格別に見ると、「アロマブレンドデザイナー」「ナチュラルビューティスタイリスト検定 」をお持ちの方は「ほぼ毎日」が多くなっています。
芳香浴を行う時間は「30分程度」という人が21.8%と最も多く、次いで「1時間程度」(20.8%)、「10分程度」(19.9%)の順でした。
トリートメント法でよく使用されている精油は、ラベンダー、ゼラニウム、フランキンセンス、ローズマリー、スイートオレンジの順でした。
トリートメント法でよく使用されている植物油は、ホホバ油、スイートアーモンド油、マカデミアナッツ油、アルガン油、グレープシード油の順でした。
トリートメント法を行う頻度は、「週に1回程度」が20.2%と最も多く、次いで「1日1回程度」(19.8%)、「それ以下」(17.5%)の順でした。
トリートメント法を行う時間は、「10分程度」が35.9%と最も多く、次いで「5分以下」(19.9%)、「1時間程度」(19.4%)の順でした。
沐浴法でよく使用されている精油は、ラベンダー、ゼラニウム、スイートオレンジ、ローズマリー、フランキンセンスの順でした。
沐浴法を行う際の方法について、「バスソルトにしてお湯に入れる」が61.7%と最も多く、次いで「原液をお湯に入れる」(39.7%)、「バスボムにしてお湯に入れる」(16.8%)の順でした。
沐浴法を行う頻度は、「週に一度程度」が23.6%と最も多く、次いで「2、3日に一度程度」(20.7%)の順でした。
沐浴法を行う時間は、「10分程度」が47.5%と最も高く、次いで「30分程度」(39.7%)の順でした。
自分自身に対して、アロマテラピーによる健康被害などのトラブルを経験した人は、16.0%という結果に。
保有資格別に見ると、「アロマセラピスト」は「はい」(21.1%)と他の資格の方よりもやや高い傾向にあります。
職業別に見ると、「アロマテラピートリートメント施術者(サロン勤務、サロン運営)」「アロマテラピースクール講師」「アロマ関連ショップ販売員」 「アロマ関連企業勤務」といったアロマ関連の職業に就いている方は「はい」が多く、トラブルの発生率も高いことがわかります。
自分自身に対してトラブルが起きた際の使用方法は、「トリートメント法」が48.7%と最も多く、次いで「沐浴法」(31.9%)、「それ以外」(19.8%)の順でした。
自分自身がトラブルを経験した際の精油・植物油は、多い順に、スイートオレンジ、ラベンダー、グレープフルーツ、ティートリー、ホホバ油でした。よく使われる精油ほど、使用頻度に比例してトラブルも起きやすいのは当然ですが、大きな傾向として柑橘系やハーブ系の精油が上位に来ているようです。
自分自身でトラブルを経験した精油・植物油を使用方法別に見てみると、スイートオレンジ、グレープフルーツ、柚子などの柑橘系は沐浴法によるトラブルが多い傾向に。ラベンダー、ティートリー、レモングラスはトリートメント法によるトラブルが、ローズマリー、イランイランは吸入法によるトラブルが目立つようです。
顧客や身近な人に対して、アロマテラピーによる健康被害などのトラブルを経験した人は、9.7%という結果に。
保有資格別に見ると、「アロマセラピスト」は「はい」が16.5%とやや多く、「AEAJ資格は持っていない」方は「はい」が30.0%と多くなっています。
職業別に見ると、「アロマテラピートリートメント施術者(サロン勤務、サロン運営)」「アロマテラピースクール講師」「アロマ関連ショップ販売員」「アロマ関連企業勤務」といったアロマ関連の職業に就いている方は「はい」が多く、トラブルの発生率も高いことがわかります。
顧客や身近な人に対してトラブルが起きた際の使用法は、「トリートメント法」が56.6%と最も高く、次いで「沐浴法」(14.5%)、「それ以外」(14.5%)が同率で多い結果となりました。
顧客や身近な人に対してトラブルが起きた精油・植物油は、多い順にラベンダー、ホホバ油、スイートオレンジ、スイートアーモンド油、ペパーミントの順でした。
顧客や身近な人に対してトラブルが起きた精油・植物油を使用方法別に見てみると、ラベンダーとレモンは芳香浴法によるトラブルが他の精油よりも比較的多く、スイートオレンジや柚子などの柑橘系は沐浴法によるものが多い傾向に。
・7年ほど前、友人がイギリス人のアロマセラピストにラベンダーの精油は原液でも使えると言われ、実際に使ったところアレルギー反応が出て、半年ラベンダーの精油が使えなくなった。
・2018年12月、知人が包丁の切り傷に精油を原液でつけられた。精油をつけた本人は「これで治る」と言っていたが、知人が医師に診断してもらったところ、精油をつけた部分に赤みが出て、悪化していた。
・精油の原液を飲んだり直接塗布したりして、救急車で運ばれた。検査をすると、肝機能が悪くなっていた。
・数年前、食品添加物とされるレモン精油を飲用し、嘔吐したことで、相談を受けました。また、別の方より、精油の飲用で、喉がヒリヒリしたとの話を聞きました。
・2006年秋、スパに勤務しているセラピストから、スパの方針で高濃度(5%)のオイルを用いてトリートメントしていたところ、徐々に手のひらに湿疹が現れ、そのスパを退職した、と聞いた。
・皮膚トラブルの出にくいものを使用する。体調が悪いときは使用しない。
・子どもがいるので、棚の上のほうに収納。
・精油をというより、ディフューザーなどの道具の管理をちゃんとしている。カビなどを撒いたら大変なので。
・使用滴数を守る、使用期限を守る、精油原液が肌につかないようにする、皮膚刺激や光毒性のある精油を使うときは注意する。