アロマテラピー検定・資格の認定、学術調査研究の実施

アロマの研究・調査

2011年アロマ市場に関する調査

AEAJでは、2011年のアロマ市場の構造と市場規模に関する調査を実施しました。

近年、生活者の香りやアロマへの関心が高まり、アロマテラピー関連の製品・サービスに加え、精油を配合して「アロマ」を謳った化粧品・柔軟剤などの日用品の需要が拡大し、アロマ市場ともいうべき大きな市場が形成されています。一方、これまでその実態把握につながる本格的な調査の事例はなく、情報提供へのニーズが高まっていました。
AEAJは、公益的観点から、アロマ市場の構造とその規模を把握するとともに、今後の課題や展望を明らかにすることによって、アロマ関連産業の健全な発展に寄与することを目的に本調査を実施。その結果、2011年のアロマ市場規模は2,654億円で、香りを楽しむライフスタイルが着実に広がっていることが明らかになりました。

2011年のアロマ市場規模は2,654億円に

2011年のアロマ市場規模は2,654億円で、そのうち、アロマテラピー製品・サービスなどによる市場規模は637億円、精油を配合した製品等による市場規模は2,017億円と推計されました。

付加価値としての「アロマ」が浸透、市場を牽引

アロマテラピーへの興味・関心、ナチュラル志向の高まり、「アロマ」という言葉の良いイメージなどを背景に、大手化粧品メーカーやトイレタリーメーカーが、「アロマ」を付加価値とした製品を多数投入したことにより、市場規模が大きく膨らんでいます。特に、アロマ市場の37%を占めるアロマ化粧品*の開発・販売は、アロマ関連企業にとって、成長を牽引する大きな要因になるとみられています。

※ 天然の精油を配合した自然派化粧品

アロマ市場 2,654億円

外延が広がり、さらなる市場活性化に期待

アロマテラピー業界を超えて、化粧品業界やトイレタリー業界などの既存の大市場へと外延が広がるアロマ市場は、生活者の多様化するニーズや志向の変化に対応した付加価値の高い製品・サービスの提供や、様々な生活シーンでのアロマテラピーの活用方法の提案などの取り組みを進めることによって、今後も市場の活性化と成長が期待できると考えられます。

アロマ市場の定義と範囲

本調査では、アロマ市場を、「アロマテラピー市場と精油配合製品等市場で構成される市場」と定義し、対象範囲を定めた。

【アロマテラピー市場】
生活者が天然の精油を利用してアロマテラピーを楽しむ、あるいはアロマテラピーを学ぶことなどによって創造される市場
【精油配合製品等市場】
天然の精油を配合した化粧品、入浴剤、柔軟剤、消臭剤などの日用品、アロマも利用できる機能が付加された製品などによって創造される市場

調査概要

  • 調査期間:2012年7月~9月
  • 調査方法:AEAJをはじめとするアロマ関連団体およびその会員企業
  • 調査対象:アロマ関連商材・サービスを取り扱っている事業者
    郵送アンケート調査(有効回答:363社)、訪問・電話ヒアリング調査(116社)

※ アロマ市場は多岐にわたるため、その規模を画一的な方法で推計することは困難であることから、本調査では、アロマ市場を7市場に分類。それぞれの特性をふまえて最適な方法を検討し、事業者への郵送アンケート調査と訪問・電話ヒアリング調査に加え、売上データなどの既存資料を補完的に活用するなど、より実態に即した調査方法で実施しました。