アロマテラピー検定・資格の認定、学術調査研究の実施
健康|Health
ペパーミント精油には、眠気予防や作業効率アップなどの研究報告があり、リフレッシュ作用をもつ香りとして知られています。では、そのリフレッシュ作用は香りを嗅いだ後もしばらく続くのでしょうか?今回は、運動中のペパーミント精油を用いた芳香浴によって、交感神経が優位になった後の変化に着目した研究を紹介します。
対象 | 健常成人13名(平均年齢21.5±0.8歳※) |
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精油 | ペパーミント |
方法 | ペパーミント精油の芳香浴をしながらラジオ体操を実施 |
対照 | ラジオ体操のみ実施(芳香浴なし) |
測定項目 | ラジオ体操実施前後の生理的指標(自律神経バランス)、主観的指標(リラックス度など) |
●生理指標:芳香浴ありの群は、運動120秒後は運動60秒後に比べて副交感神経活性が有意に上昇した。
一方、芳香浴なしの群は運動120秒後も交感神経が有意な状態が継続した。
●主観指標:運動前に比べて運動後のほうが有意にリラックス度が高かった。
一方、芳香浴なしの群は運動前後で有意な差は確認されなかった。
運動中にペパーミント精油の芳香浴を行うことにより、運動後、身体が時間経過とともに活動モードから休息モードに変化する可能性が示唆されました。
論文 小野里佳菜,前田耕助(2020)覚醒作用のあるアロマオイル使用後の自律神経活動と気分の変化.J Jpn Health Sci 23(1):5-13.