アロマテラピー検定・資格の認定、学術調査研究の実施
健康|Health
睡眠中の歯ぎしりは、睡眠の質を大きく左右します。本人だけでなく、寝室を同じくする家族に影響が及ぶことも。今回は、睡眠時の歯ぎしりにラベンダー精油が与える影響を検証した研究を紹介します。
対象 | 睡眠時に歯ぎしりをしている男女26名(平均年齢24.8±3.2歳) |
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精油 | ラベンダー(脱イオン水で0.08%に希釈) |
対照 | 脱イオン水 |
介入方法 | 睡眠時にアロマディフューザーにより1回10分間の噴霧を30分おきに実施。(アロマディフューザーは被験者頭部の左側約1メートルの床の位置に設置) |
測定項目 | 介入前後の睡眠中の歯ぎしりの回数、脳波の測定、および睡眠に関するアンケート等を実施。 |
●睡眠中にラベンダー精油を噴霧すると、介入前と比べて歯ぎしりの回数が有意に減少しました。
●上記以外にも、ラベンダー精油の噴霧により睡眠時間と睡眠効率が有意に増加、入眠潜時
(眠りにつくまでの時間)は有意に減少しました。
この研究により、睡眠中のラベンダー精油の芳香浴により歯ぎしりが減り、睡眠の質が向上する可能性が示唆されました。
論文 大川 穣,他 (2019) 嗅覚刺激による睡眠時ブラキシズムの抑制. J.Jpn. Soc. Stomatognath. Funct. 25:87-101.