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忌避|Repellent

蚊に対する精油の忌避作用

太陽の光がたくさん降り注ぐ夏は、外での活動が増えるため蚊や虻などの虫よけ対策が気になるところです。
そこで今回は、感染症を媒介するといわれているネッタイシマカに対する忌避効果を測定した実験をご紹介します。

実験方法

対象 ネッタイシマカの雌 100匹
試料 ①アルコール
②DEET(20%アルコール希釈)
③ホーリーバジル精油(20%アルコール希釈)
方法 シャーレに試料のいずれかを浸した綿を入れ、蚊を放したケージに設置した。実験開始後30分ごとに、5分間でシャーレに蚊が着地した数を計測した。

【ネッタイシマカ】
熱帯・亜熱帯に分布しており、日本国内での定着は確認されていない。黄熱やデング熱などの感染症を媒介する。

【DEET】
主に虫除けに使用される化学物質。蚊などの害虫を寄り付かせない効果がある。

実験結果

実験結果(ネッタイシマカに対する忌避作用)

※論文中の図をもとに作成。

アルコールでは、ネッタイシマカの着地が実験開始直後から観察されたのに対して、ホーリーバジル精油では、DEETと同様、6時間経過後も蚊の着地が観察されず忌避作用が示唆されました。

論文 Lalthazuali, Mathew N(2017) Mosquito repellent activity of volatile oils from selected aromatic plants. Parasitol Res 116:821-825.