アロマテラピー検定・資格の認定、学術調査研究の実施

アロマの研究・調査

健康|Health

月経痛に対するアロマテラピーマッサージの有用性

多くの女性が悩まされている月経痛(生理痛)。 その症状が重く、日常生活に支障をきたす場合は、月経困難症と呼びます。ホルモンの変動によって引き起こされるこれらの症状に対する「香りの効用」が注目されています。そこで今回は、ラベンダー精油を用いたアロマテラピーマッサージによって、月経痛の強さがどのように変化するかを調べた研究データをご紹介します。実験では、鎮静・鎮痛効果が期待できるラベンダー精油によるアロマテラピーマッサージにより、月経痛が軽減したことが分かりました。

実験方法

対象 月経困難症の痛みに悩まされている助産学生および看護学生44名。
方法 1回目はマッサージなしで、質問紙による回答で痛みの段階を自己評価、2、3回目はマッサージ後に月経の痛みの度合いを回答。
マッサージは同じ施術者によって行った。
期間 3回の月経期間で実施。マッサージは毎回同じ時間に15分間、下腹部に行った。

実験結果(月経の痛みの強さの比較)

実験結果(月経の痛みの強さの比較)

測定結果は、主観的評価尺度であるVAS※による比較によるものです。痛みの強さはマッサージによって有意に軽減しました。精油を用いたアロマテラピーマッサージのほうが、精油なしでのマッサージよりもさらに軽減する結果となりました。
※長さ100㎜の水平線を引き現在の痛みがどの程度なのかを記入してもらう測定方法。

論文での記載が「マッサージ」となっているため、そのままの言葉を使用しています。
論文「S. E. Apay et al:Effect of Aromatherapy Massage on Dysmenorrhea in Turkish Students. (Pain Management Nursing, vol.13, No.4,(December) 2012:pp236-240)」