アロマテラピー検定・資格の認定、学術調査研究の実施
健康|Health
子どもたちも大人と同じようにさまざまなストレスを抱えています。特に思春期の始まりにあたる小学校高学年期には、進路や将来についての悩みも加わるなど、疲れやすい、イライラするといったストレス反応経験者率が高くなっているという報告もあります。
AEAJは、子どもたちにも親しみのあるペパーミント精油とオレンジ・スイート精油の香りが、イライラや不安を和らげストレス軽減に役立つのか、また、集中力には好影響を与えるのかを調べる実験を行いましたので、その結果をご紹介します。
精製水を嗅いだ場合と比較して、ペパーミント精油またはオレンジ・スイート精油を嗅いだときのほうが、計算ミスが少なくなる傾向が見られました。
ペパーミント精油では、精製水と比較して、「集中している」「頭がスッキリ」「元気がある」が有意に増加し、オレンジ・スイート精油では、「イライラしていない」「やる気がある」「不安でない」「きびきびしている」「頭がスッキリ」が有意に増加しました。
これらの結果から、ペパーミント精油、オレンジ・スイート精油の香りは、小学生の気分に好影響を与え、計算ミスが減少する傾向があることが示唆されました。
原著論文「小学生の計算力と気分に与える精油の影響.熊谷千津、永山香織.アロマテラピー学雑誌、Vol.16, No.1, 7-14, 2015」