アロマテラピー検定・資格の認定、学術調査研究の実施
安全性│Safety
AEAJでは、ボディ(顔は除く)に使用する精油の希釈濃度は、キャリアオイルに対して1%以下を推奨しています。1%以下という希釈濃度で、実際に皮膚刺激が起きないかどうかを確認した研究データをご紹介します。
実験では、アロマテラピートリートメントでよく使用される精油から10種類を選択し、グレープシードオイルをキャリアオイルとして、1%・3%・5%に希釈。河合法で、皮膚刺激性を評価しました。その結果すべての精油において、1%の希釈濃度では準陰性となり、1%の希釈濃度は、安全性の観点から妥当であることが示唆されました。ただしAEAJでは、体調や皮膚の状態に応じて、さらに低濃度にするなど、希釈濃度を調整することを推奨しています。
各精油の試料を20名(男性7名、女性13名)の被験者の腕の上腕内側部に塗布し、ガーゼで覆う。
24時間経過した後、ガーゼをはがして肉眼で判定。
皮膚表面のレプリカ(皮膚表面の凹凸)を採取し、顕微鏡で判定。
以下の基準により陰性から陽性を判定します。
レプリカの50%以上の領域に皮溝深化が観察された例とコントロール(皮膚刺激性の少ない柔軟剤)で同状態が観察された例の差(顕微鏡判定) | 比較的強い刺激によって角層に生じるダメージ(皮溝消失など)が認められる例(顕微鏡判定) | 紅斑、浮腫などの反応が認められる例(肉眼判定) | |||
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0例 | 1~2例 | 3例 | 4例以上 | 1例以上 | 1例以上 |
陰性 | 準陰性 | 準陽性 | 陽性 | ||
肌への刺激が弱い | 肌への刺激が強い |
精油 | 1% | 3% | 5% |
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ラベンダー精油 | - | - | - |
ローズオットー精油 | - | - | - |
スイートマージョラム精油 | - | - | - |
ローズマリー精油 | - | - | - |
オレンジ・スイート精油 | - | - | △ |
サンダルウッド精油 | - | - | △ |
ユーカリ精油 | - | - | △ |
ペパーミント精油 | - | - | △ |
ティートリー精油 | - | △ | △ |
ゼラニウム精油 | - | △ | + |
研究ノート 「精油10種の皮膚刺激と濃度に関する研究.野田信三、熊谷千津、島上和則、手塚千史、村上志緒、山本芳邦.アロマテラピー学雑誌 Vol.15, No.1, 115-121, 2015」