2016.11.10

アロマを軸に、
仕事や人生の楽しみが広がる。

プロフィール

内山咲子さん

神奈川

  • 講師
  • アロマテラピーインストラクター

26歳でアロマテラピー検定1級およびアロマテラピーアドバイザー取得。28歳の時にアロマテラピーインストラクター取得。

「心が満たされていく」という
感覚を知って

はじめはインテリアの一部として、アロマを取り入れました。その時は予備知識もなく、直感で好きな香りを選んだだけだったのですが、ローズの精油を嗅いだとき「心が満たされていく感覚」を初めて知り、後からそれがアロマテラピーだったと気づいたのです。当時、肌の悩みで心のバランスまで崩すことがしばしばあったので、アロマテラピーについても深く知りたいという気持ちが強まり、知れば知るほど、自分の体質に合っていると実感しました。心と身体に“響く”という経験が重なり、「アロマについてもっと知りたい。人にも伝えたい」という気持ちが芽生え、きちんと学び始める頃には「アロマテラピーインストラクターになりたい」という意思を固めていました。

「リラックス」の根本を理解し、
提供すべきものを考える

同じ頃、旅先のハワイでまだ日本では知られていなかったスパ体験に感動し、「この(スパ)文化を日本に持ち帰りたい」と思いました。アロマテラピーインストラクター資格の勉強をしながらスパの学校に通い、自然療法や接客について学び技術指導も受けたのですが、そこでお客さまの導線やラウンジの設計など空間プロデュースの方も気になってしまって。リラックスしたいお客さま同士がノーメークで顔を合わせる場面があったり、照明が明るすぎたり、提供しようとしているサービスと器が合っていないと感じたのです。そこで、私なりの改善プランを提案しました。もともとインテリア好きだったこともあり、提案が具体的なのが良かったのかもしれません。これが認められ、スパの空間づくりや提供サービスの企画にも関わるようになり、その経験は独立した後の大きな糧となりました。

新しいアイデアを思いついたら、
まず行動してみる

疑問に思ったり、アイデアを思いついたらすぐに行動してしまう性格なので、もちろん失敗もあります。そんなときは「何がいけなかったのか」を振り返り、足りない知識は本を読んで勉強したり。それを繰り返すうちに、やりたいことを実現するには「一生勉強なんだな」と思うようになりました。外資系ホテルと共に続々とスパが上陸し、日本にも根付き始めた2005年頃、独立してスパ空間のコンセプト作りやオリジナルブレンドオイルの提案などを始めました。その後アロマを軸にいろいろなビジネスを考案していますが、「こんなところに香りがあったら」と考えるだけでワクワクするんです。日常生活の中でもインスピレーションを得られるような場所(美術館やコンサートなど)に足を運び、よいアイデアを思いついたら即行動しているうちに、イベントでの香りの演出やアロマの商品開発など、多岐に渡る仕事に携わるようになりました。

アロマプラネタリウムで、
新しい世界がまたひとつ広がった

近所の市民館で“癒し”をテーマにしたアロマプラネタリウムが定期的に上映されているのを知り、季節やその時々の星空の動きとアロマを結び付けて楽しめるなんて素敵だなと思い、アロマの作用を踏まえた香りの演出を手伝わせて欲しいと申し出ました。施設の方からも「是非お願いしたい」と言われ、以来企画全体のプロデュースにも関わるようになりました。
テーマの天体が決まると、その天体についてじっくり観察し、イメージを膨らませながら精油をブレンドします。プラネタリウムの上映が始まる前、焚かれているアロマの解説をするのですが、実は人前で話すのはとても苦手で。でも、「アロマの魅力を伝えたい」というスタート地点を思い出して何とか乗り切ると、また新しい世界が見えてくるんです。アロマテラピーを学んだことで、心や身体のバランスが整うことはもちろん、仕事を楽しむということも知り、アロマはさまざまな意味で人生を豊かにしてくれるものだと思っています。

※記事はすべて取材当時の情報です。

プロフィール

内山咲子さん

神奈川

  • 講師
  • アロマテラピーインストラクター

26歳でアロマテラピー検定1級およびアロマテラピーアドバイザー取得。28歳の時にアロマテラピーインストラクター取得。

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