2014.3.26

ボランティアから、
伝える立場へ。

プロフィール

山崎宏美さん

東京

  • アロマテラピーインストラクター

25歳の時にアロマテラピーアドバイザー、アロマテラピーインストラクター取得。

祖母を介護していた母が、
アロマで笑顔に

私がアロマテラピーを始めたきっかけは、祖母の介護をしていた母の笑顔でした。疲れた表情になりがちだった母が、いただきもののローズウッドの精油をかいでパッと明るい顔になったのを見て、香りのチカラに興味を持ったんです。 その後アロマテラピーを勉強してみたら、精油には癒しだけでなくさまざまな働きがあることを知って、とても感動しました。介護の現場でアロマテラピーを普及させたい。そう思い、介護施設でボランティアを始めました。

大きな介護施設へ、
手当たり次第に電話をしました

ボランティアをしたい!と思い、まずとった行動は、大きな介護施設を調べて代表番号に電話をすることでした。とにかくできるか聞いてみよう、という気持ちでしたね。介護の現場でアロマテラピーを広めたくて活動していること、足のトリートメントはむくみがやわらぐので喜ばれることなどを伝えました。その時は「検討してみる」という回答でしたが、後日レクリエーション担当の方から「一度お話を聞かせてください」と連絡をいただきました。
大きな介護施設だと相手にしてもらえないかもしれないと不安でしたが、そういった施設ほど音楽や工作などさまざまなレクリエーションを行っていて、新しいことを取り入れたいという空気があるようです。
アロマテラピーボランティアに対して、好意的な対応がほとんどでした。

「やりたい」と思う気持ちに
自信を持つことが大切

他の人には驚かれますが、飛び込みで電話をすることに抵抗はありませんでした。大学時代にテレフォン・アポインターのアルバイトをした経験が役立ったのかもしれませんね。電話は顔が見えないし、「もし自分が興味のないことを提案される立場だったら、断るのが普通」と相手の態度を自分に置き換えると、怖さは消えるんです。
思い切ってかけてみたら、施設の方がアロマテラピーの資格を持っていたり興味があったりして、スムーズに話が進むことも多かったですね。やりたいという気持ちに自信を持って、踏み出してみる価値はあると思います。

現場の経験を活かして
もっとアロマテラピーを伝えたい

最近まで介護施設でアロマ石けんづくり、タッチングや足浴・手浴などのレクリエーションを行っていましたが、現在は自宅で家族や知人を対象にハンドトリートメントやクラフト作りを行いながら、カルチャーセンターで講座を開く準備をしています。
介護や医療の現場では、においが気になることもありますし、気分にも影響しますから、もっとアロマテラピーが浸透してほしい。さらに、私の周りでも「アロマテラピーに興味はあるけど難しそう」とか、「よくわからないから」とためらっている人が意外と多いことに気づきました。
興味のある人たちを少しでも増やすことがアロマテラピーを広める第一歩なので、もっとアロマテラピーを体感してもらい、知りたくなるような伝え方をしたいと思っています。

※記事はすべて取材当時の情報です。

プロフィール

山崎宏美さん

東京

  • アロマテラピーインストラクター

25歳の時にアロマテラピーアドバイザー、アロマテラピーインストラクター取得。

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